おことわり

本サイトの閲覧者に向けて、何点かおことわりをしておきたい。

 

管理人は、国立文楽劇場友の会会員ではあるが、特定の技芸員と知り合いであったりはしない。したがって、技芸員の修業や日常生活の事情等については、公表されたインタビューや著作物に記された程度の情報しか持っていない。

 

当サイトの記述は、それを前提に書いているので、前提条件が(特に、関係者のみが知る内輪の情報からすれば)事実に反したり、誤認識もないとはいえない。今後、それらをご指摘いただいた場合、事実や認識の訂正の上、私の提言を修正する場合もあるだろう。あるいは、新事実等を踏まえ、なお見解を変えない場合もあるだろう。

 

どのような言説も、完璧なものなどない。もちろん、当サイトの記述もだ。したがって、現に掲載されている当サイトの内容も、その時点でのものであり、私自身の新たな情報収集や、外部との意見対話によって、サイトにおける提言は、よりよいものを目指して随時更新をしていくものだとお考えいただきたい。

 

誤解しないでほしいのは、管理人も、文楽の発展を願う者であり、そのために、「公的支援一辺倒」でない、さまざまな策を議論していきたい、と考えているということである。そのために、野球でいえば、打者をのけ反らせるほどのインコース高めの球を投げるかのごとく、「暴論」「奇策」を提示していく。まさに、文楽界に一石を投じるためである。

 

提言のなかでも出てくる話だが、文楽業界は「神秘主義」に彩られてきた。情報公開が少なすぎる、それが文楽界離れを呼んでいるというのが、私の仮説である。

それゆえ当サイトでは、意図的に憶測で物を語り、「事実と異なる」との反論を引き出すことで、文楽界の情報公開を惹起したいということさえ考えている。

 

現在のまま、文楽を守りたいと考えている立場の人とも、感情的にならず、建設的な議論(問題提起)ができればと考えている。